江戸中期の古砥部北川毛無文土灰釉徳利です。
元文5年(1740)にまとめられた「大州秘録」という文献には、大洲藩の特産物として、「陶器茶碗鉢類トベヤキト云」との記載があり起業年代は定かではありませんが、磁器創業までの江戸中期から幕末にかけて陶器が焼かれていたことが示されています。
陶器の焼成は諸説ある中で、江戸中期にかけて肥前の黒牟田あたりの朝鮮陶工によって始められたのものではないかとする説が強いようです。
どこか李朝を思わせる佇まいで釉調も美しく、鉄絵を主体としたものが多い中、無文で小ぶりな徳利は珍しいものです。
size : 高さ14cm 胴径9cm
容量 : 220ml
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