京都の町家で長期保管されていた長持です。
明治拾二年拾壱月吉日 建立との銘あり、1878年11月にできたものであることがわかります。今から146年前で、与謝野晶子が生まれた年であり、大久保利通が暗殺された年でもあります。
また反対側には 京都市新町三條上ル 大石 定七 …とあります。
このように歴史ある長持、衣装入れとなります。
長持そのものは近世の日本の民具のひとつで、衣類や寝具の収納に使っていたものです。
両脇の金具に棹を通し、2人で担いで運びます。

材質は木製で、比較的軽いです。
材には無垢板が使われており、木目も美しい一品です。

また金具も固着なく良好に動作します。金具の抜けなどもありません。使用にあたって致命的な汚れ等もありませんので問題なくご使用もいただけます。

サイズは95.5cm×75㎝、蓋部分からの高さが52㎝（隅、てっぺんはもう少し高いです）、内部の深さが40㎝です。※蓋が曲面（かまぼこ状）になっているため、計測位置によって高さは変わります。
蓋の中心が最も高く、隅に行くほど低くなっています。

200サイズを超えるためできれば直接引き取りを希望します。もしくは家財便です。
古いものですので、ノークレームノーリターンでお願いします。我々で保管するより次世代のお好きな方へと思い出品です。大事にしていただける方にお譲りしたいと思います。