高品質な磁器の作成で高名だった伊藤四郎左衛門の皿を出品致します。伊藤四郎左衛門の号は千峰園。明治瀬戸の染付窯屋です。「おは里の花」という当時の陶磁器研究書には、「開業以来、その製品用意周到にして、地質釉料の精選に勉る事、常に怠らず、他の模倣し得ざる良品なり」とあります。また千峰園の工房には、後に人間国宝となる加藤土師萌が画工として勤めていました。

富士山は千峰園が得意にした題材です。シンプルな構図ながらも、上品優美に微妙な階調をつけた吹き墨の技法は見事です。まさしく「他の模倣し得ざる良品」と申せましょう。

さて、本作の寸法は幅21cmの七寸皿です。使用した痕跡のない非常に綺麗な状態です。もちろん、ワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵はありません。

尚、私の説明文と写真をそっくりそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが最近散見されます。私はオークションサイト以外には出品しておりません。呉々も騙されないようご注意下さい。(呆れたことに、この注意文までコピペしている詐欺サイトもあります)


種類磁器

焼き物瀬戸染付焼

種類皿/プレート