古物商から購入したもので、人間国宝 釜師 佐藤浄清の作品（鶴首形）です。 釜の下半分側に作者の銘が小さく鋳込まれています。
品ですが、目立ったキズは見当たりません。蓋には銀摘みが使用されていて高級感のあるものとなっています。
内面には白い皮膜が形成されていて錆の進行が抑制されている状態であり、長く大事に使い込まれたものであることが解ります。
風通りの良い場所に収納して錆止め管理をしつつ大事に保管してきましたが、使用されてこそ価値があるものと思い、この度、手放すことを決心いたしました。
ご愛用を願っています。

（2024年 5月9日 13時 17分 追加）釜師「佐藤浄清先生」が「銀摘み添え」と明記された作品であります。
佐藤浄清先生の他の作品の摘みと比較して、本作品の摘みは立体感や柔らかさに優れていると同時に、その輝きの重厚さが優れていると思います。
「浄清先生」の製作された作品は数多いですが、あえて「銀摘み添え」と明記された作品の数は少ないと思います。それだけに摘みの隅々まで研究し尽くされた作品になっていると思います。
出品者である自分の感想も他の作品の摘みと比較して全体的なバランス、形態、輝き、摘み心地などにおいて優れていると思っています。
本作品は数十年前に古物商から購入したものですが、この作品を持っているだけで満足感がありました。
しかし残念ながら高齢となりましたので、手放すことに致しました。 よろしくお願い致します。